京都商工会議所、塚本会頭が続投 2期目に

京都商工会議所は2日、新体制を発表した。塚本能交会頭(ワコールホールディングス名誉会長、74)が続投し、2期目を務める。記者会見で塚本会頭は「企業間連携などを促す仕組みを構築し、イノベーティブで人や企業をひき付ける創造的な地域にしていきたい」と抱負を語った。
塚本会頭は「新型コロナウイルス禍からの早期脱却をはかる」と強調。次代の京都経済の基盤創造のために、会員企業の経営力向上と次世代の人材づくり、企業間や大学の連携促進に取り組むとした。
2023年の文化庁の京都移転に向け、京商は準備実行委員会も務めている。塚本会頭は「持続成長のための地方創生モデルが模索されている」と話し、省庁の地方移転の先進事例の創出に意欲を示した。25年の大阪・関西万博については「京都の人たちにも自分たちの万博という意識をもってもらえるようにお手伝いしたい」と語った。
同日の総会では副会頭も選任したが、堀場製作所の堀場厚会長兼グループ最高経営責任者(CEO)ら7人が全員留任した。コロナ禍からの回復など「継続課題が多いため」(塚本会頭)という。