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収穫最適期、ITで探れ 山形・上山のラ・フランス

ラ・フランスの一大産地、山形県上山市で、収穫最適期の探知に向けてIT(情報技術)を活用する動きが出ている。果実の画像を基に解析した結果をアプリで通知。後継者不足や新型コロナウイルス禍で、情報交換の機会が減りがちな生産者を補う取り組みとして注目を集めている。

ラ・フランスの画像(左)からサイズを解析した画像=共同

きっかけは、生産者からの「ちょうど良い収穫時期が分からない」という声だった。収穫時の果実は、流通過程を考慮するため硬く、甘味もない。もぎ取るタイミングは従来、生産者の経験と勘に頼る部分が多かった。

相談を受けた山形大の奥野貴士准教授(生物物理学)らは2017年から市内にカメラを設置し、画像を蓄積。果実の大きさと収穫期の関連性を分析し、最適な収穫期を判断するシステムを開発した。例年「果実の肥大が収まる時期」に収穫していたことから、アプリでは果実の成長度合いをグラフで示し、判断材料を提供する計画だ。

アプリについて説明する山形大の奥野貴士准教授(4月、山形県上山市)=共同

果実の大きさを基準とするため、例年と異なる気候や異常気象時にも判断可能という。アプリには①積算雨量から、病害虫を防ぐ薬をまくタイミングを判断②低温になると凍霜害の恐れを通知――などの機能もあり、栽培初心者の作業負担軽減や、サクランボやブドウへの応用も期待できる。

収穫シーズン前の今年8月までに運用開始予定で、上山市内の生産者らは希望すれば無料で利用できる。奥野准教授は「ゆくゆくは生産者間の情報交換ツールに育てて、農産物の品質向上につなげたい」と意気込む。〔共同〕

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