/

ウルグアイ館、グッズ収集家の自宅に(古今東西万博考)

1970年・大阪

ラーメン店から自宅に移設したウルグアイ館の一部(大阪府池田市)

大阪府池田市の住宅街の一角に、玄関のガラス面に「URUGUAY」の文字が踊る一軒家がある。1970年大阪万博のウルグアイ館のパビリオンの一部で、家主で「万博グッズコレクター」の白井達郎さん(66)が2002年に取り付けた。玄関口を囲む青色の鉄骨の枠組みはもともと2階建ての高さだったが、電線に引っかかりそうだったため半分の高さに切ったという。

ウルグアイ館の建物は、長く兵庫県氷上町(現丹波市)でラーメン店の店舗として使われていた。万博閉幕後、店主の男性が店のオープンに合わせて引き取ったものだ。白井さんは00年ごろからこの店に通い、万博トークを通じて店主と親しくなった。02年、店主が自身の高齢と建物の老朽化を理由に店を閉めることを決めた際、建物の一部を譲り受け自宅に取り付けたという。

アメリカ館やソ連館など多くの客を集めたパビリオンと違い、ウルグアイ館は地元の観光地や産業を紹介する小さな展示だった。当時高校生だった白井さんは万博会場でアルバイトもしていたが、「ウルグアイ館の印象は残っていない」と振り返る。

白井さんが集めた万博関連グッズは1万点を超える。ウルグアイ館の看板を手に入れたことで、02年に自宅に「万博ミュージアム(現在休館中)」を開館した。「この看板がなかったらグッズを人に見せることはなかった」と語る。

25年の大阪・関西万博でもグッズを集めるかと問うと「それはもうしません」と白井さん。次回の万博に魅了されファンとなるであろう次の世代にバトンを渡し、輝く思い出を後世に伝えてほしいと望んでいる。(玉岡宏隆)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン