神戸製鋼所の石炭火力、神戸で営業運転開始
神戸製鋼所は1日、子会社を通じて神戸市内で建設中の石炭火力発電所2基のうち、神戸発電所3号機(出力65万キロワット)が同日営業運転を始めたと発表した。発電した電気は関西電力に供給する。もう1つの4号機(同)は2022年度中に稼働する予定。すでに同じエリア内で運転中の1~2号機を合わせた4基合計の出力は270万キロワットと、石炭火力としては国内屈指の規模になる。
3~4号機の総投資額は2000億円程度。神戸製鋼は神戸市と栃木県真岡市で発電所を運用しており、神戸の3~4号機が稼働すれば電力事業で400億円程度の経常利益を見込んでいる。一方で石炭火力を巡っては温暖化ガスの排出量が多いことから新増設への反発が世界的に強まっており、最近ではJパワーや丸紅などが国内での新設計画を中止している。