「ミスド」5月にシンガポール1号店 3年で9店舗以上出店

ダスキンは1日、ドーナツ店「ミスタードーナツ」のシンガポール1号店を5月に開業すると発表した。現地の外食企業とマスターフランチャイズ契約を結び、ノウハウなどを提供する。店舗数は今後3年間で9店舗以上に増やす計画だ。東南アジアでブランド力を高め、周辺国での展開につなげたい考えだ。
1号店は5月21日にテークアウト専門店として、郊外のショッピングモール「ジャンクションエイト」に開業する。今後は観光地などへの出店も検討する。
シンガポールで和食を中心とした飲食店を手がけるRE&Sエンタープライズ社が、ミスドの運営を担う。ダスキンは原材料の供給や運営面でサポートする。
2022年に実施した約1カ月間のテスト販売では、8千人超が来店し8万個超のドーナツが売れた。最大で5時間待ちの行列ができたという。
同日の記者会見でダスキンの大久保裕行社長は「シンガポールは東南アジアにおける人や情報のハブだ。東南アジアでのミスタードーナツのブランド力を高め、周辺国での展開につなげたい」と語った。
これまでダスキンは台湾やタイやフィリピン、インドネシアで、現地企業とともに多店舗展開を進めてきた。今後もアジア圏での出店に注力する。