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京セラの23年3月期、一転減益に スマホ部品など変調

京セラは1日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比16%減の1240億円にとどまりそうだと発表した。従来予想は4%増の1540億円だったが、自社ブランドの携帯電話端末やスマートフォン向け電子部品が振るわない。谷本秀夫社長は同日の記者会見で「これまで好調だった半導体関連も足元でトーンダウンしている」と述べた。

営業利益は19%減の1200億円の見通しだ。従来予想は17%増の1740億円だったが、原材料やエネルギー価格の高騰も重荷になっている。「主にスマホ向け電子部品の顧客の在庫が積み上がり、大幅な在庫調整に入っている」(谷本社長)といい、コンデンサー部品などの値上げ交渉は遅れがち。「生産性向上や4月以降の値上げで取り戻したい」(同)としている。

携帯電話端末などを含むコミュニケーション事業の売上高は24%減の1985億円になりそうだ。税引き前損益ベースで140億円の赤字に転落する見通し。谷本社長は「回復が期待できず、基地局関連の事業など新たな方向性を探る」と説明した。

半導体製造装置向けのセラミック部品やパッケージ関連も、これまでのような勢いが見られない。23年3月期の半導体関連部品の税引き前利益は44%増の635億円の見通し。22年10月時点に比べて135億円下方修正した。

同日発表した22年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%減の1187億円、売上高が13%増の1兆5264億円だった。

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