NTT西日本、スリープテックで新会社 認知症の予兆察知

NTT西日本は1日、パラマウントベッドホールディングスと共同で、睡眠のデータを人工知能(AI)で分析し、認知症などの予兆を調べるサービスを手がける新会社を27日付で設立すると発表した。自治体や介護施設向けにサービスを提供する。
新会社の「NTTパラヴィータ」にはNTT西が51%、パラマウントが49%出資する。本社は大阪市に置く。マット型のセンサーで睡眠時の呼吸や心拍、体の動きのデータを集め、独自開発したAIで分析する。認知症や睡眠時無呼吸症候群の予兆を見つけて、利用者に知らせる。
自治体が高齢者の認知機能の変化を調べたり、睡眠や生活リズムの改善を助言したりする用途を見込む。今後、堺市と実証実験を実施して、病気の早期発見による社会保障費の削減効果を調べる。
NTT西が睡眠データを活用した事業を手がけるのは初めて。利用料はセンサー1個あたり月2000~4000円程度を想定し、2026年度に売上高70億円を目指す。