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べっ甲材料、密輸入続く 絶滅危機のウミガメ由来

装飾品として利用されるべっ甲の材料となる、ウミガメの仲間タイマイの甲羅564キロが2000~19年に日本の税関に押収されたことが、環境団体の世界自然保護基金(WWF)などの調査で31日分かった。

乱獲で絶滅が危ぶまれるタイマイの国際取引はワシントン条約で禁止されているが、日本では密輸入が続いている状況を示す結果。WWFは「国内での売買が容認されており、政府は早急に政策を見直すべきだ」と強調する。

WWFやトラ・ゾウ保護基金(東京)などのチームが、日本の税関の押収記録などを調査すると、00~19年の押収件数は71件あり、押収量は計564キロだった。

密輸手段の9割は国際郵便で、違法に手に入れた先は00~09年はインドネシアやシンガポールなど東南アジアが中心だったが、10年以降はドミニカ共和国やハイチといったカリブ海の国になっていた。

WWFによると、タイマイの甲羅は装飾品や装身具の材料として数世紀の間、捕獲の対象とされ、過去数十年は東アジアの中でも特に日本で取引が目立っている。

チームは、今回のデータだけで違法取引への関与の度合いを評価するのは難しいとしつつも「日本は違法に調達されたウミガメ、特にべっ甲の重要な市場であり続けているようだ」と分析した。

オークションサイトでは、19年の1年間でべっ甲製品の売り上げが少なくとも1億200万円だったことも判明。密輸された材料で作った製品が紛れ込んでいる可能性もあり、チームはサイト運営業者にウミガメを使った全ての製品の自主的な販売禁止を求めている。

調査に関わったWWFジャパンの北出智美さんは「日本の国内市場が密輸品由来の製品の流通を可能にしている」と指摘する。〔共同〕

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