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西田幾多郎ノート、世界へ 記念哲学館がデジタル化

哲学者の西田幾多郎(1870~1945年)の親族宅で見つかった直筆ノートがデジタル化され、世界に公開されている。多くは最初の著書「善の研究」出版前に書かれたもので、出身地にある石川県西田幾多郎記念哲学館(かほく市)が研究機関とともに修復した。西田哲学の形成過程が分かる貴重な資料で、研究に役立ててもらう考えだ。

東京帝国大選科での学生時代や京都帝国大教授時代に書かれたノート計50冊や原稿用紙が2015年、発見。湿気を帯びカビが発生するなど傷みが激しく、ページを開けない資料もあった。そこで、奈良文化財研究所などの協力を得て修復した後、デジタル化のため撮影した。

文章を読み解く作業では、金沢大と京都大の専門家らに協力を頼んだ。英語やドイツ語、崩し字、西田独自の省略語が入り交じった難解な文章を分析し専用ソフトに入力。21年、記念哲学館のウェブサイトで公開した。

読書の記録やメモもあり、記念哲学館の中嶋優太専門員は「論文からは見えない、西田が西田になるプロセスを読み取れる」と強調。英語やドイツ語の哲学用語などを和訳する際に推敲(すいこう)を繰り返した跡も確認できる。

サイトはキーワード検索ができるなど利便性が高く、研究に生かされた例も既に複数あるという。中嶋さんは「哲学以外の研究にも広がりを見せている。今後も広く役立ててもらえれば」と話している。〔共同〕

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