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論文142本に不正 昭和大の元麻酔科講師、20年に解雇

(更新)

昭和大学は29日までに、医学部麻酔科学講座の講師だった上嶋浩順氏が2015~20年に発表するなどした計142本の論文に不正があったと発表した。うち117本に捏造(ねつぞう)や改ざんがあったとして取り下げを勧告。昭和大は20年5月、上嶋氏を懲戒解雇し、監督する立場だった共著者で教授の大嶽浩司氏を降格処分とした。

日本麻酔科学会調査特別委員会も報告書を公表し「成果主義に対する圧迫感が上嶋氏を不正へと導いた」と、昭和大の体質に問題があると指摘した。かつて所属するなどしていた埼玉医大や関西医大(大阪府)、岡山大でも調査したが不正は確認されなかった。

論文不正を監視するウェブサイト「リトラクションウオッチ」によると、論文撤回数の多い10人のうち4人が日本人研究者。117本が取り下げられれば、上嶋氏が世界第3位に入るという。

昭和大によると、全てのデータを捏造した例をはじめ、実在する患者の性別や年齢などを使用して捏造したり、研究の根拠となるデータを提出できなかったりする例があった。合併症や薬の名前を偽る改ざんもあった。

大嶽氏や部下の助教ら、研究に関与していない共著者を記載した例が131本でみられた。助教の一人は、関係ない論文の著者となり学位を申請するよう指示され従った。上嶋氏が高圧的で、意見を言うこともできなかったとしている。

不正は昨年3月、投稿を受けた編集者から学会などに疑義が寄せられたのを契機に発覚した。〔共同〕

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