新年祝賀の儀、陛下「国民の幸せ祈る」 愛子さま初参列
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天皇陛下は1日、皇居・宮殿「松の間」で皇后さまとともに皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受ける国事行為「新年祝賀の儀」に臨まれた。昨年12月に成年皇族となった天皇家の長女、愛子さまにとっては、自身の成年祝賀行事後、初の公務となった。

陛下は衆参両院議長からの祝賀に対し「新しい年をともに祝うことを誠にうれしく思います。年頭に当たり国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられた。午後には、日本に駐在する各国大使119人から順に祝賀を受けられた。
この後、両陛下と愛子さまは、上皇ご夫妻にあいさつするため、仙洞仮御所(東京・港)を訪問された。
儀式は新型コロナウイルスの感染対策で昨年同様、規模を縮小。全員がマスク姿で、皇后さまをはじめ女性皇族はコロナ禍で多くの国民が苦労している状況を考慮し、ティアラの着用を控えられた。父で学習院大名誉教授の川嶋辰彦氏を昨年亡くした秋篠宮妃紀子さまは服喪中のため出席を見送られた。
例年1月2日に皇居で行われてきた新年一般参賀は、コロナ禍を受けて2年連続で中止となった。陛下は1日、昨年に続き、宮内庁を通じて国民に向けたビデオメッセージを公表。「痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」などと述べられた。