長野県議を逮捕、妻殺害疑い 21年9月に自宅で窒息死
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長野県警は28日、長野県塩尻市塩尻町の酒蔵兼自宅で妻希美さん(当時47)を殺害したとして、長野県議の丸山大輔容疑者(48)を殺人の疑いで逮捕した。同日夜に塩尻署で記者会見を開き、発表した。県警は会見で認否は明らかにしなかったが、捜査関係者によると、否認している。丸山容疑者は自民党長野県連所属で、現在2期目。総務企画警察委員会の委員長を務めている。

逮捕容疑は、2021年9月29日午前0時から午前6時45分ごろまでの間、塩尻市の住宅で、希美さんを何らかの方法で窒息させ殺害した疑い。
県警によると、希美さんは午前0時ごろに家族が無事を確認していたが、午前6時45分ごろ、酒蔵に隣接する自宅内事務所の金庫近くであおむけに倒れているところを息子に発見された。首を絞められており、県警は塩尻署に捜査本部を設置し、捜査を進めていた。
丸山容疑者は希美さんが襲われたとみられる28日深夜から翌日未明の間の所在について、今年9月の共同通信の取材に、「県議会に出席するため、長野市内の議員会館に宿泊していた」と答えていた。事件直後から、県警にも同様の説明をしていたという。
議会関係者によると、丸山容疑者は28日、県議会定例会終了後の午後5時半ごろから同僚県議らと飲酒し、その後1人で議員会館に戻ったとみられる。午後7時過ぎには議員会館で目撃されており、午後11時半ごろにも姿が確認されていた。
県警幹部は丸山容疑者の逮捕を発表した記者会見で「現時点では単独犯と考えている」と述べた。〔共同〕