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36歳のFIRE、3年で見切った役所 Answers読まれた記事

いかに働き、いかに生きるか。世の中が急速に移り変わるいま、働き方を巡る群像に焦点をあてるコラム「Answers」。若いうちのリタイアと経済的自立=FIRE、霞が関の過剰なまでの激務、夫婦別姓をかなえるための仮装離婚――。連載の中から、2021年によく読まれた記事を紹介します。

Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)の頭文字をとった「FIRE」は日本でも近年、若年層を中心に大きな関心を集める。貯蓄や相続で手にした5000万円近いお金を元手に、株式投資を軸にしたセミリタイア生活に入った女性は趣味の野球観戦も楽しみ、「人生の主導権を取り戻した」と感じている。同時に、漠然とした焦燥感も消えない。

就職してわずか1カ月で直属の上司が出勤しなくなり、同期は「将来に絶望した」と言い残して去った。国立大大学院を出て、希望に満ちて足を踏み入れた霞が関は、夢見た職場とは違っていた。国会議員から小間使いのように使われても、言い返すことはできない。3年で厚生労働省を退職した男性は「官僚の負担を軽くできれば」と願う。

11月22日、「いい夫婦の日」に離婚届を出した。結婚前からキャリアを積み重ねていたのに、結婚を機に大きな支障として立ちはだかったのが「夫婦同姓」だった。自分が自分であると説明するだけなのに、こんなに手間がかかるなんて。なんとか夫婦別姓をと悩み、夫と話し合って決めたのは、形だけのペーパー離婚だった。

海外赴任について行くのは、いつも妻ばかり? そんな〝前例〟に挑み、仕事を休業して妻の赴任先のマレーシアに同行した男性。仕事漬けだった日常は一変し、空いた時間は自己研さんに充てた。帰国に合わせてチャレンジした転職も成功した。夫婦のキャリアは支え合って築くもの――。その思いは揺るがない。

新型コロナが世界を覆い尽くし、空の旅客需要も宙に消えた。CA(客室乗務員)としての日々の乗務の仕事は、在宅での語学勉強や研修に変わった。「ずっと接客をやりがいに働いてきたのに」。それでも厳しい現実にめげることなく、スキルを磨き続けるために選んだのは、2度にわたるコールセンターへの出向という道だった。

突然の吐き気と息苦しさ、気づいたときにはベッドの上だった。37歳の若さで急性心筋梗塞に襲われ、高次脳機能障害を負った男性は、妻のおなかにいた3人目の子どものことも分からなくなっていた。襲った絶望。それでも周囲の助けを得て、少しずつ前を向いた。今は同じように障害を抱える仲間を支える活動にも取り組む。

ポスドクとして11年、アカデミアの世界を漂流した。若手の登竜門の特別研究員に選ばれ、海外で学識を積み重ねても、研究職での就活は思うようにいかなかった。100倍を超える倍率、だんだんと消息が知れなくなる研究仲間。「そろそろ潮時か」。38歳にして民間企業に目を向け、データサイエンティストとしての新たな歩みをスタートさせた。

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