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患者からの信頼厚く 立てこもり事件で犠牲の医師

埼玉県ふじみ野市の立てこもり事件で犠牲となった医師、鈴木純一さん(44)は患者からの信頼が厚く、東京パラリンピックの聖火ランナーの伴走も務めた。地域における在宅医療の先駆け的存在としても尊敬を集めていた。

鈴木さんが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者の聖火リレーで伴走したのは昨年の夏。県内にある競技場の陸上トラックで車いすに寄り添い、腰をかがめながら聖火を握る手を支えた鈴木さんは患者の体調を気遣うように何度も視線を向けていた。

「この日が迎えられて良かったと、みんなが楽しそうに走っている様子を見守っていた」と振り返ったのは患者の友人の40代女性。「患者の気持ちを酌んで親身になってくれる熱心な先生。患者はモチベーションが下がりがちだが、先生の声掛けでプラスに切り替えられていた」と明かす。

鈴木さんが2015年に、ある大学で在宅医療と介護をテーマとした一般向け公開講座で講演した際も、ぎりぎりまで患者を診てから駆け付けた。大教室に集まった聴衆の1人が「耳が聞こえにくい」と訴えると、ゆっくりと語りかけるような口調に改めたという。講座に関わった教員は「フランクで優しく、患者さんにしっかりと向き合うお医者さんだと思った」と話す。

地元の福祉関係者からも頼りにされる存在だった。「この地域の在宅医療の先駆け」とは、ふじみ野市内でケアマネジャーを務める女性。福祉関連事業所の男性職員も「職員に『大変ですね』とねぎらってくれる、とても優しい人柄だった。先生の悪口を聞いたことがない」と語った。〔共同〕

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