無登録で16億円集金か、監視委が業務停止申し立て
証券取引等監視委員会は28日、無登録で不特定多数の個人から投資資金を集めていたとして、イベント企画の「Thousand Ventures」(東京・港)と同社の代表取締役に対し、金融商品取引法に基づく業務の禁止と停止を命じるよう東京地裁に申し立てた。
監視委によると、同社は自社で主催する投資セミナーの会員に対し、無登録で海外投資商品への出資や他社の社債の購入などを勧誘。2016年7月~22年3月までに少なくとも延べ約1100人の会員から約16億7800万円を集めていた。中には1000万円を超える資金を出した会員もいたという。
集めた資金を投資家にどの程度返還したかなどは分かっていないという。同社はイベントの企画・制作や研修会の開催などを目的とし、15年に設立された。監視委にはこれまでに被害の報告は寄せられていないという。