海外大入学資格「国際バカロレア」207校 政府目標達成
海外大学の入学資格として広く用いられる「国際バカロレア(IB)」について、文部科学省は28日、日本の認定校が申請中の候補校を含めて14日時点で207校になったと発表した。「2022年度までに200校以上」とする政府の目標を達成した。
IBはスイスに本部がある「国際バカロレア機構」が定める教育プログラム。国際性や探究心などを重視する。年齢別の課程があり、審査に合格した認定校の最終試験で一定の成績を残せば、多くの海外大学の入学資格や受験資格が得られる。
文科省によると、22年5月時点で159以上の国・地域の約5500校が導入している。日本の政府は13年に「18年までに200校」、18年には「20年度までに200校以上」の目標を掲げたが、いずれも達成できなかった。
永岡桂子文科相は28日の閣議後の記者会見で「IBの一層の普及啓発に取り組む」と述べた。次の認定校数の目標は定めず、プログラムの成果に関する調査や先進的な事例の周知を進める。