元経産官僚、懲役2年6月の実刑確定 給付金詐欺
新型コロナウイルス対策の給付金約1550万円を同僚と共謀し、だまし取ったとして詐欺罪に問われた経済産業省の元キャリア官僚、桜井真被告(29)を懲役2年6月とした一、二審判決が27日、確定した。被告と検察側の双方が上訴権を放棄した。
確定判決によると、被告は高校の同級生で経産省の同僚だった元キャリア官僚(29)=詐欺罪で懲役2年、執行猶予4年の有罪が確定=と共謀。2人で設立した事業実体のない2社の売り上げが感染拡大の影響で減少したと偽り、2020年12月~21年1月、家賃支援給付金計約1150万円を詐取した。20年5~6月には持続化給付金計400万円をだまし取った。
東京高裁の控訴審で、弁護側は一審・東京地裁判決の量刑が重すぎるとして執行猶予を求めたが、24日の判決は一審と同様に被告を事件の「主導役」と認定。量刑も不当とは言えないと判断し、弁護側の控訴を棄却した。〔共同〕