宇宙船オリオン、地球から41万キロ 往還機で最も遠く

【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は26日、月周辺で無人飛行試験を実施中の宇宙船オリオンが、人を乗せて往還するための宇宙船として史上最も遠くに到達したと発表した。地球からの距離が41万キロを超え、1970年のアポロ13号の記録約40万キロを追い抜いた。12月11日に帰還する。
オリオンは米国が主導し日本も参加する国際月探査「アルテミス計画」で、飛行士を月の上空まで運ぶ宇宙船。飛行システムや大気圏突入時の耐熱機能を実証するため、16日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
21日には月の上空約130キロまで接近し加速。その後、月から離れた場所を飛行していた。
今回の試験に成功すれば2024年に有人飛行試験を実施、25年にはアポロ計画以来の有人月面着陸を目指す。
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