大雪列車立ち往生、JR西社長が陳謝 26日も52万人影響
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JR西日本の長谷川一明社長は26日、東京都内で開かれた定例記者会見で、京阪神での大雪による列車立ち往生について「重大なトラブルを起こし、おわびする。乗客を線路に降ろす判断が遅れたことも含めて問題を検証する」と陳謝した。

JR西によると、26日も雪でポイントが切り替わらなくなるトラブルが発生し、ダイヤの乱れを修正するシステムの一部機能が停止した影響で、列車330本が運休し、892本が最大229分遅れた。約52万人に影響した。
会見で長谷川氏は、24日夜から25日にかけての列車立ち往生について、降雪量を少なく想定して融雪設備を稼働させず、ポイントに詰まった雪氷がバーナーであぶっても簡単に溶けない状況で復旧が困難だったと説明。車内閉じ込めが1時間を超えると乗客を降ろすとの社内基準はあったが「雪の降る夜に安全に駅まで避難誘導できるか不安があり、判断が遅れた」とした。
一連の対応を「結果的に誤りだった」と認め、融雪設備を動かす基準の見直しや、計画運休すべきだったかどうかについても議論するとした。
磯崎仁彦官房副長官は26日の記者会見で、JR西の乗客長時間閉じ込めに関し「利用者に多大な迷惑を及ぼしたのは誠に遺憾だ」と述べた。
近畿圏の在来線では24日夜、京都駅などの計21カ所でポイントが凍結するなどし、切り替えができなくなった。計15本の列車が立ち往生し、約7千人が長時間車内に閉じ込められた。〔共同〕