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「妹が先に金、燃えた」 きょうだいで頂点、歴史刻む

4分間の試合時間では決着がつかず、延長戦に突入して4分すぎ。抑え込みの一本で金メダルを決めると、背中をついて天を仰いだ阿部詩選手のほほを涙が伝った。うずくまりながら畳をたたいた後、ガッツポーズで喜びを爆発させた。

妹の勝利の約30分後に決勝に臨んだ阿部一二三選手は、「きょうだいで金」の夢が現実になった瞬間も、畳の上では表情を崩さなかった。対戦相手と健闘をたたえ合った後、畳を下りてコーチと抱き合うと、はじめて緊張の糸が切れたのかむせび泣いた。固唾をのんで見守った妹は、兄の勝利に両手を突き上げた。

表彰式では大きく手を振ってにっこりとほほ笑んだ詩選手。一二三選手は表彰台の頂点で、五輪金メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長からメダルを受け取り、誇らしげに掲げた。世界一の兄と妹に、会場からは大きな拍手がおくられた。

「本当にいつも私の前を進んで、私をひっぱってくれる」。試合後の記者会見で、詩選手は兄についてこう語った。表彰式を待つ間、「おめでとう」と一言だけ交わして2人で抱き合ったことも明かした。

同日に金メダルという空前の快挙に、一二三選手は「自分につないでくれると信じていた。妹が先に金メダルをとって燃えた」と語った。「冷静に柔道ができた。ワンチャンスをものにできた。五輪チャンピオンの名に恥じないようやっていきます」とさらなる飛躍を誓った。

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