近畿・中四国・九州北部・北陸で梅雨明け 6月中は初
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大きく張り出した太平洋高気圧の影響で、28日も全国各地で厳しい暑さとなった。気象庁は同日午前、近畿、中国、四国、九州北部、北陸の各地方が梅雨明けしたとみられると発表した。いずれも1951年の統計開始以降、6月に梅雨明けするのは初めてで、北陸を除く各地方では期間も最も短かった。
四国は平年よりも19日、北陸は25日、それ以外の地方は21日早い梅雨明けとなった。関東甲信、東海、九州南部に続き、7月を前にほぼ全国的に異例の早さで梅雨が明けた。梅雨明けしていないのは東北地方のみとなった。
同庁によると、28日午前11時時点で全国914地点のうち424地点がすでに30度以上となった。正午ごろまでに石川県小松市が36.2度、鳥取県米子市が36.1度でともに6月の最高気温を更新した。近畿では大阪市が31.6度、京都市が34.4度で各地で気温が上昇した。
同庁や環境省は、福井や島根、徳島、愛媛、大分の各県などに「熱中症警戒アラート」を発令。エアコンや扇風機を適切に使用し、こまめな水分補給で熱中症を予防する必要がある。