「1位目指す子増えて」 ショパン2位の反田さん

【ワルシャワ=共同】ポーランドの首都ワルシャワで開かれた「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」で、それぞれ2位と4位に輝いた反田恭平さん(27)と小林愛実さん(26)が23日、宮島昭夫駐ポーランド大使の公邸を訪問した。反田さんは宮島氏との面談で、自分たちの姿を見てコンクールで「1位を目指すという子どもたちが増えれば本当にいい」などと語った。
小林さんはピアノを習う子どもたちに対して「頑張るのは大切」としながらも「息抜きしながら、普通の人生を歩みながら、音楽をやった方がいいと思う」と話した。反田さんも「多趣味な人ほど引き出しが多い」と応じた。
宮島氏は2人の活躍を通じて「ポーランド人と日本人のハートが一歩も二歩も近づいた」と述べ、功績をたたえた。スーツ姿の反田さんも白いシャツの小林さんも、コンクール中と比べてリラックスした表情だった。
反田さんはコンクール中の心境について「生きた心地がしなかった」と振り返った。小林さんは「コンクールは通過点にすぎない。それからどうなるかが一番大事なところ」などと話した。