「率直に残念」 夫婦別姓認められず、最高裁判断に落胆

23日の大法廷決定を受けて弁護団らは東京都内で記者会見を開いた。家事審判を申し立てた男性は「率直な気持ちは残念。男性女性に限らず、すべての人にとって重要な問題だ」と判断に不満を示した。
再び国会に議論を委ねた最高裁に、男性は「何度ボールを(国会に)投げればいいのか」と疑問を呈した。男性と事実婚夫婦の女性は違憲判断を期待して記入済みの婚姻届を持参していた。「帰りに市役所で出したかった」と涙をにじませた。
弁護団長の榊原富士子弁護士は再びの合憲判断に「ガラパゴスのような状態からいつになったら脱せるのか。最高裁判事の半分が女性だったらこの結論にならない」と指摘。一方で「40、50年前と比べて(夫婦別姓を)求める人や活動が広がっている。必ず到達できる」と今後の活動に意欲を示した。