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五輪開会式演出の小林氏解任 組織委「予定通り実施」

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23日に開かれる東京五輪の開会式でショーディレクターを務める元お笑い芸人の小林賢太郎氏を解任したと大会組織委員会が22日、発表した。小林氏は、ユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)をコントの題材にしていたとみられる動画が拡散し、SNS(交流サイト)などで批判が上がっていた。

組織委の橋本聖子会長は同日の記者会見で「多くの関係者や国民にご迷惑をおかけしおわびする」と述べた。開会式の運営について「全体を見直しながら、どのようにしていくか協議している。早急に結論を出したい」。そのうえで式典は開催する意向を示し、「ご理解いただけるように準備をしていく」と話した。

武藤敏郎事務総長は「(開会式の見直しに関し)きょうの午後のできるだけ早い時間に結論を出したい」とした。

小林氏の役割に関して、武藤氏は「全体を統一的、一貫性あるものにするもの」と説明。単独に企画した部分はなく、全体の調整を行ってきたとした。

その後、組織委は同日夜、「演出内容を精査したが、様々な分野のクリエーターが検討を重ねて制作した」とし、「小林氏が一人で手掛けている個別の部分はなかった」とのコメントを発表。そのうえで「予定通り実施する方向で準備を進める」ことを明らかにした。

解任を受け、小林氏はコメントを公表した。1998年に発売されたビデオソフトの中のコントのセリフに「極めて不謹慎な表現が含まれていた」と認め、「自分の愚かな言葉選びが間違いだったことを反省している。不快に思われた方々におわびします」と謝罪した。

米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は21日、小林氏が過去にホロコーストを扱った喜劇を演じていたとして非難する声明を出していた。

東京五輪の開会式を巡っては、楽曲制作を担当したミュージシャンの小山田圭吾氏が19日、雑誌で告白した学生時代のいじめが問題となり、辞任した。開会式の冒頭4分間程度の作曲などを担当しており、組織委は小山田氏の楽曲を使わないことを決めた。

ショーディレクターの小林賢太郎氏が公表したコメントは以下の通り。
私は元コメディアンで、引退後の今はエンターテインメントに裏方として携わっています。
かつて私が書いたコントのセリフの中に、不適切な表現があったというご指摘をいただきました。確かにご指摘のとおり、1998年に発売された若手芸人を紹介するビデオソフトの中で、私が書いたコントのセリフに、極めて不謹慎な表現が含まれていました。
ご指摘を受け、当時のことを思い返しました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていたころだと思います。その後、自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。
人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることは、あってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。
不快に思われた方々に、おわびを申し上げます。申し訳ありませんでした。
先ほど、組織委員会から、ショーディレクター解任のご連絡をいただきました。ここまで、この式典に関わらせていただけたことに感謝いたします。

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