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「平和問題に女性の声を」 らいてう未公開日記発見

平塚らいてうの未公開日記の一部=共同

女性解放運動家の平塚らいてう(1886~1971年)が戦後、平和問題に女性が声を上げるべきだとの強い思いをつづった未公開の日記が見つかったことが、22日までの取材で分かった。日記の一部の複製は今月24日から長野県上田市の資料館「らいてうの家」で公開される。

らいてうが死去して5月24日で半世紀。保管していた遺族は「平和への思いに触れてほしい」と話す。

日記は48~50年の日付で、小ぶりのノートに手書きだった。日々の行動記録や暮らしの様子を淡々と記す中、50年4月13日には「平和問題、講和問題について、婦人の総意を代表する声明を国内及び国外に、今こそしなければならない〇〇(判読不能)だとこの数日しきりに思ひ悩む」と記載していた。

平塚らいてうの未公開日記で平和問題について書かれた部分=共同

当時、日本は連合国軍占領下。講和条約締結に向けて再軍備も議論されていたため、戦争反対の声を上げる必要性を感じていたとみられる。

女性史研究者でNPO法人「平塚らいてうの会」の米田佐代子会長によると、こうした思いは同年6月26日にらいてうらが公表した「夫や息子を戦場に送り出すことを拒否する」などとする声明「非武装国日本女性の講和問題についての希望要項」につながった。

らいてうの平和活動については「既存の政治勢力に同調した」との見方もあるが、米田会長は声明公表日の日記にも「日本女性の意思表示を何としてもすべきだと思ひ、政治色なき何名かの婦人の賛助を得て」と書かれていたことから「自ら考え、中立な立場で訴えようとしたことが裏付けられた」と強調する。

日記は孫の奥村直史さんが東京都内の自宅に保管していた。奥村さんは「もの静かでいつも書き物をしていた。家に閉じこもりながらも、目は世界に開いていた」と思い出を語り「日記を通じて、多くの人に平和への思いに触れてほしい」と願っている。

らいてうの家は毎年、期間限定でオープンし、今年は今月24日に開館する。らいてう没後50年と「青鞜」創刊110年を記念し、らいてうの戦後の歩みなどを展示する。〔共同〕

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