園児に落書き、SNS共有 静岡の施設で不適切保育
静岡県沼津市は21日、市内の保育施設で所長や保育士数人が園児の顔に水性ペンでひげや眉毛を落書きし、SNS(交流サイト)で共有するなどの不適切な保育を行っていたと明らかにした。市は施設に是正を指導し、児童福祉法に基づく立ち入り検査を実施する方針。市は園児が特定される恐れがあるとして、施設の名称を明らかにしていない。
市によると、0歳児の頰を引っ張ったり、ハロウィーンイベントで怖がる園児を追い回したりするなどの行為もあった。職員は行為の写真をSNSで共有していた。2022年10月ごろまでには行われていたとみられるが、詳しい時期は分かっていない。
施設の職員と保育士が20日に市役所を訪れて報告し、発覚した。市は年に1回程度、定期監査を実施しているが、21年度の監査では不適切な事案は確認されなかった。
頼重秀一市長は「不適切な保育が行われたことは誠に遺憾。再発することがないよう適切な指導・監査を実施していく」とのコメントを出した。〔共同〕