防衛装備品、調達価格が上昇 不定期の契約でコスト増
国費解剖 NIKKEI Investigation
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防衛装備品の調達を巡り、日本の契約慣行が価格高騰を助長している。日本経済新聞の取材で、2008~21年度の間に4つの主要国産装備品の単価が最大1.5倍になっていたことが明らかになった。部品の値上がりに加え、不定期の契約がコスト増を招いていた。国際情勢の緊迫で防衛費増額が議論となる中、調達の効率化は急務だ。
防衛省は国内の防衛産業維持を重視し、一部主力装備品は国内メーカーが製造している。各装備品の...

財政が悪化する中、危機対応や経済成長を名目に膨らむ歳出には無駄が潜んでいます。不透明な国費の使われ方を解剖します。