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「現代のルース」大谷選手、亡き男児への思い胸に

米大リーグで今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたエンゼルスの大谷翔平選手(27)は投打の「二刀流」ゆえ、常に伝説の選手ベーブ・ルースと比較されてきた。ルースには病床の少年に約束したホームランを放った有名な逸話があり、大谷選手も子どものファンを大事にしてきた。

入院中だった川崎翔平ちゃんと出会ったのは、オフに受けた右肘の靱帯再建手術から約3カ月しかたっていなかった2019年1月5日だった。名前が同じ縁もあり、大阪府内の病院を訪ねた。

翔平ちゃんは当時1歳。心臓機能が低下する拡張型心筋症だった。大谷選手は穏やかな表情で「こんにちは」とあいさつし、頭や頰をなでた。

熱心に病状を質問した。膝の上で抱き「温かいね」と優しく声を掛けた。「頑張れ翔平くん」と書いた色紙やサインボールを贈った。大谷選手が差し出した手に、小さな手で持ったボールが落ちると「野球やる?」と笑顔で呼び掛けた。

その約2カ月後、翔平ちゃんは亡くなった。訪問後、公式戦での雄姿は見せられなかった。「時間的に間に合わなかったのは非常に残念」。大谷選手は悔やんだ。

今季は肘手術から完全復活を遂げたシーズンでもあった。翔平ちゃんの母、静葉さんは活躍を目にするたび、色紙やボールを飾った仏壇に語り掛けた。「今日も打ったよ」「今日は160キロがたくさん出たよ」

「現代のルース」は翔平ちゃんへの思いも胸に、メジャーリーガーとして最高の栄誉を天国に届けた。(共同)

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