電動ボード摘発168件 21年9月~22年2月
全国の警察による電動キックボード利用者の道交法違反容疑での摘発が、2021年9月~22年2月の6カ月間で168件あったことが19日、警察庁への取材で分かった。歩道を走行するといった「通行区分」の違反が86件と最も多かった。
同期間で指導・警告は371件。利用者の過失が小さいケースを含め、電動ボードが関係する人身事故は14件、物損事故は52件あった。
19日には衆院本会議で、性能上の最高速度が時速20キロ以下の電動ボードの新ルールを定めた改正道交法が賛成多数で可決、成立した。16歳未満の運転を禁止し、免許は不要となる。
警察庁は21年9月、広報啓発や悪質な違反の取り締まりを都道府県警に通達し、現状を把握するため電動ボードに特化した集計を始めた。
168件のうち22年1、2月が123件と大半を占めたが、交通反則切符(青切符)を適用する運用が本格化し、利用者が多い都市部を中心に取り締まりを強化した影響とみられる。
168件の主な違反内容は通行区分86件のほか、信号無視と一時不停止がそれぞれ20件。飲酒運転も2件あった。
指導・警告は、ナンバープレートやミラーの不備といった整備不良や無免許が多かった。〔共同〕