/

共通テストの英語民間試験、慎重論目立つ 文科省会議

文部科学省の大学入試に関する有識者会議が20日開かれ、2025年の大学入学共通テストでの英語の民間検定試験の活用について議論した。出席した専門家の間には「現時点での導入は困難」など、見送りを求める論調が目立った。今後さらに議論を詰め、今夏までに結論を出す。

民間試験の活用は、「読む・聞く・話す・書く」の英語4技能のうち、特に「話す・書く」の2技能を測る有効な手段として検討されてきた。

この日の会議では、居住地域や経済状況によって受験できる回数などに格差が生じるといった課題が残ることから、「現状の共通テストでの出題を工夫し、間接的に2技能を試すのが現実的」「民間試験の利用は各大学の判断とすべきだ」といった意見が上がった。

同省が20年7~9月に国公私立大719大学の2338学部を対象に調査した際には、共通テストでの民間試験の活用に肯定的な回答は31.9%にとどまった。「個別入試で独自に評価すべきだ」(43.6%)や「個別入試で民間試験を活用すべきだ」(45.2%)といった回答の方が多く、大学側には一律よりも個別の対応を望む意向が強い。「話す・書く」能力は入試ではなく大学で身につけるべきだとする考えも根強い。

記述式問題が議題となった今月2日の会議では、「採点の正確性に課題が残り現実的ではない」といった意見が大半で、共通テストでの出題は見送り、各大学が個別試験で実施するよう促す方針でおおむね一致した。

英語の民間試験活用と記述式問題の導入は、知識偏重型のセンター試験に代わって「思考力・判断力・表現力」を測る「新テスト」の基本方針として、文科相の諮問機関・中央教育審議会が14年の答申に盛り込んだ。文科省は21年1月に実施された第1回共通テストでの実現を目指していたが、いずれも断念している。

同省はその後、22年度からの新たな学習指導要領で学ぶ高校生が受験する25年1月のテストからの導入に向け、改めて検討を加えてきた。今後さらに議論を深め、試験教科・科目の再編案と併せて今夏までに正式に取りまとめる。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン