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野党共闘掲げた立民 「金星」の一方、ベテラン競り負けも

(更新)

野党共闘を前面に打ち出して戦った立憲民主党。一部で自民のベテランを破るなどの結果には「一騎打ちに持ち込めば成果が出る」との声が上がった。一方で接戦を落とすなどして全体としての獲得議席数は伸び悩み、野党共闘の難しさも浮かんだ。

「ようやく皆さんの力を結集して勝利をつかんだ」。神奈川13区では立民新人の太栄志氏(44)が、自民の甘利明幹事長(72)を破った。野党が候補を一本化して政権批判票の受け皿として挑んだ一騎打ちで自民の現役幹事長の牙城を崩す結果に、支援者らとガッツポーズで喜びを爆発させた。

太氏は前回17年衆院選で甘利氏に大差で敗れたが、その後もタウンミーティングなど地道な活動を続けた。2度目の挑戦で大きな勝利を手にした太氏は「自公に対抗する統一候補で一対一の構図で戦えた」と手応えを語った。甘利氏は金銭授受問題で批判を浴びており、太氏は政治とカネの問題について「有権者の政治不信は深刻。地域を歩く中で不満の大きさを感じた」と話した。

千葉8区では立民新人の本庄知史氏(47)が、五輪相を務めた当選7回の自民、桜田義孝氏(71)を破った。地縁のない落下傘候補ながら、野党共闘の追い風も受けて初挑戦の国政選挙を制した。

当選確実の報が伝わった午後8時すぎ、千葉県柏市の選挙事務所であいさつした本庄氏は引き締まった表情で「まだ力は十分ではないかもしれないが、みなさんとともに新しい政治、新しい未来を切り開いていきたい」と語った。

千葉8区は前回衆院選まで、野党票が複数の野党候補で分散する傾向にあったが、今回は公示前にれいわ新選組と共産党が候補擁立を見送り、岡田克也・元民主党代表の秘書を長く務めた本庄氏に一本化された。桜田氏が競泳の池江璃花子選手の白血病公表に「がっかりした」などと失言を繰り返した「敵失」も重なり、本庄氏が勝利を収めた。

一方で、接戦となった選挙区では立民のベテラン勢の敗北も目立った。

大阪10区では党副代表の辻元清美氏(61)が維新新人に敗れた。辻元氏は1日未明に「野党共闘はしたがそれ以上に維新の風が吹いていた」と厳しい表情で語った。

大阪10区は自民前職、維新新人と3人で争う構図で、府内でも激戦区とされた。辻元氏は国会で政府を追及してきた知名度を武器に、政権与党への批判票の取り込みを図ったが、有権者への広がりを欠いた。

ほかにも岩手3区で旧民主党の元代表の小沢一郎氏(79)が競り負けたほか、茨城7区で「無敗の男」の異名をとり15選を目指した元建設相の中村喜四郎氏(72)も接戦を落とすなど、知名度の高い候補が敗れるケースが目立った。

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