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「がぜん」「破天荒」本来と違う使い方定着 文化庁調査 

「がぜん」という言葉を「とても、断然」と同じ意味と捉える人が67.0%に上ることが、24日に文化庁が公表した国語に関する世論調査で明らかになった。本来の意味とされる「急に、突然」としたのは23.6%だった。本来は「誰も成し得なかったことをすること」を指す「破天荒」は、65.4%が「豪快で大胆な様子」と回答した。

調査は3月、全国の16歳以上の男女6000人に質問紙を郵送し、3794人から回答を得た。

文化庁は「がぜん」は音が似ている「断然」と意味が混同しやすいと指摘した。昭和初期に「とても」の意味で使うのが流行した時期があり、その影響が残っているとの見方も示した。

「破天荒」は中国の官吏登用試験だった科挙で合格者がなかった地域(天荒)から初めて合格者が出たことに由来する故事成語。「破」「荒」の漢字のイメージから、大胆という使われ方が広まったと推測されるという。

「すべからく」を「すべて、皆」と捉える人は32.1%で、54.8%は本来の「当然、ぜひとも」と回答。他の言葉と比べると、もともとの意味で使う人が多い傾向がみられた。

慣用句の使い方も質問したところ、「寸暇を惜しまず」と「寸暇を惜しんで」では、「惜しまず」が43.5%で、本来の言い方とされる「惜しんで」(38.1%)よりも浸透していた。「明るみになる」を使う人も43.0%に上り、本来の「明るみに出る」(44.1%)と拮抗した。

新たな言葉の定着度も聞いた。

「とても」という意味で「めっちゃ」を使うことが「気にならない」と答えた人は80.5%と高水準だった。「すぐ」の意味で「そっこう」、「騒ぐほどではないが確かに」の意味で「じみに」を使うことを許容する人はいずれも6割超だった。

「とても」の意味で「鬼」を付けて「鬼かわいい」などとするのは26.1%で、他の言葉と比べると違和感を覚える人が目立った。

いわゆる「ら抜き」言葉も定着している。「見(ら)れた」では「見れた」を使うとの回答が52.5%で過半数を占め、「見られた」の46.2%を上回った。「来(ら)れます」でも、「来れます」(52.2%)が多数派だった。

今回は新型コロナウイルスの影響で、例年の面接形式ではなく郵送形式での調査としたことから、文化庁の担当者は過去の調査結果との単純比較はできないとする。そのうえで「本来と異なる意味が定着しつつある傾向は変わらない。言葉は変化するもので、本来とは違う使われ方や『ら抜き』などの現象を一概に言葉の乱れと言うことはできない」と話している。

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