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4年ぶり理科、実験観察通じた思考力重視 学力テスト

小学6年と中学3年が参加する全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が19日、実施された。4年ぶりの理科は実験や観察を取り入れた設問を増やし、主体的に問題を解決する思考力を重視した。同時に実施したアンケート調査ではオンラインでの回答方式を広げ、20万人が試行した。

理科はおおむね3年ごとに実施される。「主体的・対話的で深い学び」を掲げ、思考力などを伸ばそうとする新学習指導要領が小学校で2020年度、中学で21年度に導入され、出題にも反映。観察や実験がこれまでより多く登場し、解決すべき問題そのものを考えさせる問いを加えた。

特徴的な設問として、小6の理科では昆虫の育ち方と食べ物を友人らとまとめた表を基に「どんな問題を見つけて解決するか」を考えさせるパターンを初めて出題した。

身近なものを題材に、観察や実験を通じて問題を解決していく観点も重視。中3理科では、タッチパネルの反応が水分に関係するか確かめる実験を取り上げた。

1人1台のパソコンやタブレット端末が普及したことを受けた出題も目立ち、中3国語では文書作成ソフトの機能を問題に盛り込んだ。小6算数は初めてプログラミングを題材に選び、正三角形を正しく書く条件を考えさせた。

文部科学省は教育データの充実を念頭に、オンラインで出題・解答する「CBT方式」の導入を検討しており、早ければ25年度の全国学力テストから段階的に導入する。ネットワーク環境への負荷などを確かめるため、アンケート調査のみ試行。前回の約100校(約1万人)規模から、今回は日程を分けて約3000校(約20万人)に広げる。

テストの結果と学校や児童生徒へのアンケート結果はいずれも7月に公表する予定。アンケートでは授業でデジタル端末をどれだけ活用しているかも注目される。

前回の調査結果では、電子黒板や端末を授業で頻繁に使うようになったことが分かる一方、端末導入が遅かった自治体では、授業中の教員と子どもとのやりとりに「デジタル端末をよく活用する」と答えた学校が1割にとどまった。

全国学力テストは07年度に始まり、今回が14回目。後日実施を含めて計約2万8800校(約208万人)が参加した。国語と算数・数学の2教科を基本とし、理科と中3英語はおおむね3年に1度のペースで実施する。

コロナ影響、調査継続


2年ぶりの実施だった2021年度の全国学力テストは長期休校が学力にどう影響するか注目されたが、文部科学省は「正答率との相関がない」と結論づけた。直近1年間は長期の一斉休校はなく、臨時休校の規模は地域ごとにばらつきがあった。文科省は学力などへの影響を引き続き調べる。
新型コロナウイルス流行下で3年目の春を迎えた教育現場。調査対象となった中学3年生は入学以来、行事やクラブ活動などさまざまな制約を受け、内面への影響も懸念される。21年度調査では「学校が楽しい」と感じる割合が19年度と比べて低かった。
今回も同様にアンケート調査で臨時休校中の家庭学習の状況や、児童生徒の心情を尋ねる。文科省の担当者は「コロナ下で学力や学習状況に影響がないか、引き続き分析が必要」としている。

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