全国学力テスト、208万人が参加 理科は4年ぶり実施

小学6年と中学3年を対象とした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が19日、全国で一斉に始まった。後日実施を含めて計約2万8800校(約208万人)がテストを受ける。今回は国語と算数・数学に、4年ぶりの理科を加えた3教科で、結果は7月に公表する予定。
全国学力テストは2007年度に始まり、今回が14回目となる。11年度は東日本大震災の影響で実施せず、新型コロナウイルスの感染が拡大した20年度も中止だった。
国語と算数・数学の2教科を基本とし、3年に1度程度のペースで理科と中3の英語が加わる。今回は理科が4年ぶりの実施となった。文科省は都道府県や政令市ごとの平均正答率を公表する。
国公立は全校、私立は46.3%が参加。児童生徒へのアンケート調査では、新型コロナ流行下での生活習慣や内面について質問する。ほぼ全ての小中学校で1人に1台行き渡ったデジタル端末が学校ごとにどのように活用されているかも詳しく調べる。
4月8日時点の文科省のまとめによると、学校行事などが重なった小中学校31校が後日実施を決めており、平均正答率などの算出から除外される。