電動ボード公道走行に注意 理解不十分、違反相次ぐ

国民生活センターは19日までに、電動キックボードの事故や違反が相次いでいるとして、公道走行時のルールに注意するよう呼び掛けた。関係法令や乗車方法への理解が不十分な消費者もおり、担当者は「正しい情報を周知させたい」としている。
全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数は、2016年度以降で124件。うち9件は「販売業者から『公道を無免許で走れる』と言われ購入したが、走行不可と知り返品したい」といった公道走行に関する相談だった。
センターは公道走行ができるとして通販サイトや店舗で販売されている8種類を調査。その結果、法律が定めた保安基準よりもブレーキをかけた際の停止距離が長くなったり、反射器の性能が不足したりするなど8種類全てで問題が見つかった。取扱説明書にナンバープレート取得といった公道走行に関する記載がないものも2種類あった。
センターの担当者は「公道での走行には運転免許の保有やヘルメットの着用、保安基準に適合した装置などが必要だ。装置が備わっているか、購入時に必ず確認してほしい」と話している。〔共同〕