強烈寒波に備えを 水道管に布、路面凍結・停電対策も

20日以降、この冬で最強クラスの寒気が2度にわたって日本列島を襲う見通しだ。週末にかけて全国的に厳しい寒さが見込まれる。24~26日にかけては東京や大阪など都心部でも氷点下になり、水道管の凍結や交通への影響が懸念される。事前の備えが欠かせない。
低温が続いたり、気温が氷点下4度以下になったりすると、水道が凍結しやすくなり、破裂する危険性が高まる。屋外でむき出しになっている水道管や蛇口に布をビニールテープなどで巻きつけ、メーターボックスの中にタオルを入れるなど対策をした方がよい。蛇口を少し開けて水を流し続けるのも有効だ。
雪の重みや倒木で電線が切れるなどして停電が発生する恐れもある。懐中電灯、スマートフォンなどを充電するためのモバイルバッテリー、毛布といった防寒具などを用意しておくとよい。
鉄道の運転見合わせ、路面の凍結によるスリップ事故や車の立ち往生など、交通機関で障害が起きる可能性もある。不要不急の外出を控えるほか、スタッドレスタイヤへの交換やタイヤチェーンの装着も求められる。物流の停滞による食料品などの品薄にも注意が必要だ。
山間部では雪崩が起きる可能性もあり、スキーなど冬のレジャーには十分気をつけたい。気象庁の担当者は「最新の気象情報を確認して雪に備えてほしい」と警戒を促している。