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パラリンピック聖火、開催都市巡る 静岡でスタート

東京パラリンピック開幕まで1週間となった17日、聖火リレー関連行事のうち、競技会場がある開催都市を走るリレーが静岡県で始まった。開会式の24日にかけて静岡、千葉、埼玉、東京の4都県を順次回る。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、静岡の一部を除き公道走行は中止となり、会場内の周回やトーチで炎を受け渡す「トーチキス」に切り替わった。

組織委によると、聖火リレーに募ったランナーは4都県で約千人。使われるトーチの色は「桜ピンク」で、五輪の「桜ゴールド」と色違いのデザインだ。誰でも持ちやすいよう1.2キロと軽量で、東日本大震災の仮設住宅のアルミ廃材を活用している。

静岡市清水区の日本平夢テラスで17日午前、県内35市町で採火された火を集める「集火式」が開催された。午後には、全国で唯一の公道区間となる菊川、御前崎両市や浜松市の競技場内を走って聖火を運んだ。

リオデジャネイロ五輪陸上で銀メダルを獲得した飯塚翔太選手(30)は御前崎市で走った後「(公道で走れなかった)いろいろな人の気持ちを背負って走りたいと思った」と話した。

18日はゴールボールやシッティングバレーボールなどの会場がある千葉へ移る。聖火ランナーは走らず、ステージ上でトーチを合わせ炎をつなぎ、聖火皿に点火する。

19日は射撃会場がある埼玉。一般客は入らず、朝霞市の陸上競技場でトラックを周回する。20~24日の東京は、点火セレモニー会場で車いすや介助が必要な人を含むランナーが30~50メートルほど走って炎をつなぐ。

パラリンピックの聖火リレー行事は12~16日に43道府県で採火や集火が行われた。20日夜には、都内の迎賓館で47都道府県とパラ発祥の地とされる英国ストーク・マンデビルで採火した炎を合わせる集火式がある。

17日には選手らが宿泊する東京・晴海の選手村も正式オープン。各国・地域の関係者を乗せた車両が到着し、入村手続きなどを行った。

五輪同様に新型コロナウイルス感染対策で外部との接触を絶つ「バブル方式」が導入され、入村セレモニーなどは行われずに静かな開村となった。

五輪と同じ宿泊棟は、五輪マークがパラリンピックのシンボル「スリーアギトス」に衣替えされた。車いすユーザーらが使用しやすいユニバーサルデザインを採用して建設したため、スロープや手すりを新たにつける工事は行っていないという。〔共同〕

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