気象庁、長周期地震動を観測 東日本大震災余震域で発生
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気象庁は17日、宮城、福島両県で16日夜に最大震度6強を観測した地震について記者会見を開き、長い周期で大きく揺れる「長周期地震動」が観測されたと明らかにした。発生場所については、東日本大震災の余震域に該当する太平洋プレート内部との見解を示した。
同庁は今後約1週間は同程度の地震に注意するよう求めた。
気象庁は長周期地震動について、揺れの周期が1.5~8秒の揺れを対象として強さを1~4の階級で示している。地震動の揺れの周期が建物の揺れの周期と近いほど共振しやすく、高層ビルの上階ほど大きく長く揺れる傾向がある。
宮城県北部では揺れの大きさが最大の「階級4」を観測した。階級4は立っていることができないほどの揺れとされる。
気象庁は大きな揺れを観測した地域では土砂災害の危険が高まっているとして「危険な場所に立ち寄らず、身の安全を図るよう気をつけてほしい」と注意喚起。津波注意報を発表した宮城、福島両県では海に近づかないよう呼び掛けた。