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福島・宮城で6強 深夜の市街暗闇に、沿岸には津波

(更新)

東日本大震災から11年を迎えたばかりの東北地方を突き上げるような強い揺れが襲った。16日深夜、福島・宮城両県で起きた震度6強の地震。沿岸部に津波が到達し、市街地では信号や街灯が消えた。平穏で静かな夜を突然の恐怖と不安が包み込み、予期せぬ災害は東京都心にまで停電や交通への影響を引き起こした。

■福島

震度6強を観測した福島県。深夜の県庁は緊急参集した職員が被害状況の確認に追われた。担当者は「かなり強い揺れだった。収まるまで机の下に潜った」と話す。庁舎内はロッカーが倒れ、床にテレビや書類のファイルが散らばった。

「東日本大震災を思い出すほどの揺れで恐怖が走った」。福島市内の自宅にいた女性公務員(42)はガラスの破片が散乱した床の片付けをしながら、地震関連のニュースを見つめた。

同市の復興団地で暮らすタクシー運転手の男性(72)は「弱い揺れの後、急に強い横揺れが1分半ぐらい続き、慌てて外に飛び出した」。周囲には同じように外に出た住民らが不安げな表情を浮かべていたという。

南相馬市の海岸に面した旅館の女性従業員によると、館内の天井や壁が崩れ、ガスや水道、電気が止まった。

外では津波注意報を知らせる放送が鳴り続け「ひどい状態。もうどうしていいか分からない」と嘆いた。旅館は高台に位置しており、避難のため周辺住民が集まっているという。

■宮城

宮城県登米市は震度6強を観測した。防災危機対策室の担当者は「揺れ始めた当初は棚が倒れないように押さえていたが、その後揺れが激しくなり、家族で自宅の外に避難した」と話す。

市庁舎に向かう途中の道路では大きな損壊は確認されなかったものの、停電のため信号が機能していない地域もあった。同市消防本部によると、17日午前0時半時点で「タンスが倒れて負傷した」といった通報が10件以上入っている。

震度5強を観測した同県塩釜市に子ども2人と実家に帰省していた30代女性は「寝ている最中にすごい揺れが来て目が覚めた。立つのも困難だった」と振り返る。「子どもたちも不安で寝られず、落ち着かない」と声を震わせた。

気象庁によると、石巻港では午前0時半ごろ、20センチの津波を観測した。

■岩手

岩手県陸前高田市役所の女性職員(29)は自宅で就寝中だった。「床が大きく動くような感覚で目が覚めた。強い横揺れが何十秒か続き、室内にあった棚から本の一部が落ちた」という。

同市に津波注意報は出ていないが、市庁舎に向かう途中、浸水想定区域から離れ山側へ逃げる市民の姿を見かけたという。

東京都内でも停電、手信号で誘導


震度4を観測した東京都内でも、17日午前0時すぎ現在で70万軒近くが停電するなど影響が広がった。警視庁によると、午前0時半現在、人的被害は確認されていない。
東京・銀座の交差点では、作動しなくなった信号機に代わり、手信号で車を誘導する警察官の姿がみられた。
街中でタクシーを待っていた港区に住む30代の女性会社員は「長く揺れて怖かった。身の危険を感じた」と表情をこわばらせた。
地震発生時は友人と飲食店で食事中だったが「揺れが大きかったので途中で切り上げた」という。「タクシーがなかなか止まってくれない」と困惑した様子だった。
JR新宿駅のタクシー乗り場でも30人以上が乗車待ちの列をつくった。

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