国際スポーツ貢献、実績を水増し 「1300万人に恩恵」
国費解剖 NIKKEI Investigation
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東京五輪・パラリンピック決定を機に始まったスポーツ振興事業を巡り、国が作成した成果報告に無関係の取り組みを含めていたことがわかった。世界で1千万人に恩恵を与える国際公約を達成したと主張するが、対象者以外を数多く算入していた。2015~21年度の予算は計80億円。実績の水増しは政策効果を見誤らせ、無駄な支出を招く温床となる。
サッカーボール126個で12万人が恩恵
19年6月、日本の著名ミュージ...

財政が悪化する中、危機対応や経済成長を名目に膨らむ歳出には無駄が潜んでいます。不透明な国費の使われ方を解剖します。