高知と徳島、船28隻被害 潮位変化で転覆や損傷
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高知県は16日、潮位変化の影響を受け、室戸市、土佐清水市、土佐市、黒潮町、四万十町、東洋町で船22隻が転覆したり流されたりし、船体の損傷なども確認されたと発表した。徳島県海陽町の宍喰漁港と周辺でも漁船6隻が被害を受けた。いずれも人的被害は確認されていない。
最大80センチの潮位変化が観測された室戸市では係留中の漁船5隻が転覆したり、沈んだりした。高知県内では土佐清水市で4隻、土佐市で3隻、黒潮町で5隻、四万十町で4隻、東洋町で1隻の被害があった。県や漁協、市町が連携し、引き揚げ作業を進めている。
また室戸市では5隻が行方不明になっていることも判明したが、潮位変化との関連は分かっていない。
徳島県内では、海陽町職員が午前8時ごろ沿岸地域を車で巡回中に、同町宍喰浦松原の「ホテルリビエラししくい」の前の海岸で漁船1隻の転覆を確認。また宍喰漁港でも4隻が転覆するなどし、沖合で1隻の漂流が確認された。〔共同〕