天皇誕生日の一般参賀、令和初 陛下「健康と幸せ祈る」
(更新)

天皇陛下の63歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居・宮殿の東庭で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で2020年以降中止が続いており、令和への代替わり後初めての実施となった。
陛下は皇后さまや長女、愛子さまらとともに宮殿・長和殿のベランダに立ち、集まった参賀者らに「誕生日に初めてこのように皆さんからお祝いいただくことを、誠にうれしく思います」とあいさつされた。大雪などの被害にあった人々を気遣った上で、「皆さんの健康と幸せを祈ります」と述べられた。
新年一般参賀と同様、感染拡大防止のため参賀者数は抽選で絞られた。参賀は午前中に計3回行われ、宮内庁によると約4000人が訪れた。

宮殿では同日、秋篠宮ご夫妻ら皇族方や三権の長などが陛下に祝意を伝える祝賀行事が行われた。コロナ禍の状況を踏まえ、飲食を伴う祝宴や茶会は今回も実施を見送った。
横浜市から母と訪れた男子大学生(19)は「令和初という貴重な機会に立ち会えてよかった」と話した。
浜松市の女性(63)は「参加は初めて。皇室の方々との距離が想像以上に近かった」と喜んだ。「陛下とは同じ年齢。末永く元気で過ごしていただきたいし、自分もまだまだ仕事を頑張りたい」と続けた。
- 【関連記事】令和初の園遊会、5月開催へ 宮内庁発表