新任教職員に防災教育研修 津波被災の宮城・大川小

宮城県教育委員会は15日、東日本大震災に伴う津波で児童と教職員計84人が犠牲となった石巻市立大川小で、今春新たに採用された教職員156人に防災教育研修を行った。同小では昨年以降2回、新任校長研修が開かれたが、新規採用者を対象としたのは初めて。
講師を務めた佐藤敏郎さんは、6年の次女、みずほさん(当時12)を亡くした。「先生は子どもの命を救うことができる誇りある仕事。そういう自覚を持ってほしい」と、校舎前で被災直後の写真を示し、当時の思い出や教訓を語り掛けた。
石巻好文館高(石巻市)の教諭、山内教子さんは「生徒の命を最優先に考えて行動することの大切さを実感した」と話した。
気仙沼市、仙台市、山元町でも同様の研修が行われ、大川小を含め4カ所で新規採用者が参加した。〔共同〕