再発防止の指針策定へ 五輪汚職で検討PT設置
スポーツ庁は15日、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件を受け、スポーツの大規模大会を運営する組織委員会などの在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)を設置し、第1回会合を18日に開催すると発表した。弁護士や公認会計士、日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ協会の幹部らで構成され、来年2月にも再発防止に向けた指針を策定する。
東京大会組織委の元理事が逮捕、起訴されたことを踏まえ、会議では理事会の規定やガバナンス(統治)体制、情報公開の在り方などを議論。組織委元職員のヒアリングも実施し、組織の透明性を高めるための改善点を取りまとめる。2030年冬季五輪招致を目指している札幌市もオブザーバーとして参加する。
永岡桂子文部科学相は閣議後の記者会見で「制度の不備、改善点を明確にして、今後の再発防止につなげたい」と述べた。〔共同〕