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e-Tax障害、復旧遅れる 丸1日経過も原因「解明中」

(更新)

国税電子申告・納税システム「e-Tax」の接続障害が確定申告期限を迎えた15日午後も解消されないままの状態が続いた。利便性の向上に加えて新型コロナウイルス禍で普及が拡大していた電子申告。14日の障害確認から丸1日以上が経過しても復旧の見通しが立たず、利用者からは「肝心なときに使えない」との声もある。

「e-Taxを導入してから20年近くになるが、これまでの経験を踏まえても原因が分からない」。国税庁のシステム担当者は頭を抱えた。

国税庁がe-Taxの接続障害を確認したのは14日午前11時半ごろ。パソコンやスマートフォンで確定申告書を作成し、最後に提出する際などの接続に遅れが生じた。途中でデータを保存していなかった場合、作成中の申告書が消えたケースもあったとみられる。

復旧を急ぐ同庁はシステムを再起動し、15日朝に一時的に改善がみられたものの、再びつながりにくい状況に戻った。

同庁は、アクセスの集中や外部の不正アクセスの可能性を否定したうえで、「システム内部における申告データの送受信で何らかの障害が生じている」と説明する。だが障害の原因については「解明中」のまま。発生から丸1日以上たっても特定に至っていないことが復旧遅れの最大の要因となっている。

e-Taxは1月4日午前にも申告の受付処理で遅延が発生する障害が発生した。このときは設定の不具合により、データが受信サーバー内で滞留していたことが原因と判明。同日夜に復旧した。

政府が掲げる電子申告・納税の普及に向け、国税庁はe-Taxを2004年に導入し、年々「進化」させてきた。20年度の所得税申告における利用率は55.2%で、国税庁は23年度に65%にする目標を掲げている。

2月16日に始まった今年(21年分)の確定申告からは、源泉徴収票をスマホのカメラで読み取れるようになり、利便性は一層向上していた。

新型コロナの感染拡大を背景に、同庁は申告会場の「密」を避けるためにも在宅で完結する電子申告の利便性を積極的にPRしてきた。実際、昨年(20年分)は納税者自身が自宅からe-Taxで申告したのは321万人で、前の年(19年分)の1.7倍に急拡大した。

そうした中で発生した期限日の接続障害。同庁は個別に申告期限の延長に応じる方針で、申告書の右上の余白やe-Taxの特記事項に「e-Taxの障害による申告・納付期限延長申請」と記載してもらうことで対応するという。

SNS(交流サイト)には「肝心なときに使えない」といった納税者の反応が相次いだ。

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