/

共通テスト東大前で凶行 逮捕の高2「死のうと思った」

(更新)

大学入学共通テストの会場となった東京大付近で15日、受験生ら3人が別の男子生徒に刺される事件が起きた。この日のために準備してきた受験生が集まる会場近辺での突然の凶行。保護者らからは、他の受験生への影響を心配する声が上がった。

警視庁によると、刺されたのは受験生の高校生2人を含む3人で、現場にいた名古屋市在住の私立高2年の少年(17)が現行犯逮捕された。「勉強がうまくいかず、事件を起こして死のうと思った」と供述し、事件前に大学近くの駅で「火を放った」とも話しているという。

東京メトロによると事件直前の午前8時20分ごろ、近くの南北線東大前駅の改札付近から地上に出る階段で爆竹を投げつけながら走り去る人物を利用客が目撃しており、警視庁などが関連を調べている。

「無事に乗り切ってほしい」。高3の長女を東大の試験会場に送り届けた50代の女性会社員=さいたま市=は、祈るような表情を浮かべた。来場する際に東大前駅を利用し、改札を出たところで花火の後の様な煙臭さを感じた。その後、インターネットのニュースで刺傷事件の発生を知り、「今も気持ちの整理がつかない」と語る。

東大によると、この日は約3700人が受験予定だった。足立区の男子高校生(17)は試験前に心配した友人から送られてきたネットニュースを見て事件を知った。受験科目の関係で会場には午前10時ごろに着いた。大学側から事件の説明はないが、「早い時間に来ていたら自分も巻き込まれていたかもしれない。運営側にはしっかりと安全対策をしてほしい」と求めた。

東大構内で午前9時半から共通テストを受験した女子生徒(18)は「キャンパスに向かう途中で警察官や消防車を見ていたので、何が起きたのか心配だった」と振り返る。テスト直前に親からの連絡で事件を知ったが、「自分の試験会場は騒ぎになっておらず、動揺はしなかった」という。

現場付近には規制線が張られ、一時騒然となった。

東大付近で酒店を営む80代男性は事件当時、けたたましく響く消防車のサイレンが気になって外の様子をうかがった。大学の方に目をやると、敷地外の壁にもたれかかった状態で座っている眼鏡をかけた若い男性がおり、警察官に「どこから来た」と強い口調で詰問された後、交番の方に連れて行かれたという。「門の中には倒れている人の足が見えた。救急車で運ばれていった」と顔をこわばらせた。

受験生の激励に訪れていた予備校の20代のアルバイト男性は「1年間頑張ってきたにもかかわらず、関係のないトラブルが起きると動揺して集中するのも難しいのではないか」と受験生への影響を心配した。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン