高橋幸宏さん死去、70歳 「YMO」ドラマー
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「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のドラマーを務め、数々のバンドやユニットで活躍したミュージシャンの高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんが1月11日午前5時59分、脳腫瘍により併発した誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。70歳だった。後日、お別れの会を行う予定。喪主は妻、喜代美さん。
1972年、加藤和彦さん率いる「サディスティック・ミカ・バンド」に参加。欧州でも人気を得た。78年に細野晴臣さん、坂本龍一さんと共にYMOを結成して、バンドの代表作「ライディーン」を作曲するなどし、世界中にテクノブームを巻き起こした。
ヒット曲「君に、胸キュン。」などでボーカルも担当した。YMOの3人が着た中国の人民服風の赤い衣装を自らデザインし、79年のアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のジャケット写真にも掲載。当時流行した、もみ上げをそり落とす髪形「テクノカット」と共にビジュアル面でも人気を支えた。
ソロとしても積極的に活動。81年には鈴木慶一さんとのユニット「ザ・ビートニクス」を結成。近年は原田知世さん、高野寛さんらと「pupa」、小山田圭吾さんらと「METAFIVE」を組むなど多くのバンドで活躍した。
2020年8月、脳腫瘍の手術を受け、療養していた。〔共同〕
