「特定技能2号」初認定 岐阜の中国籍男性、建設業で

外国人労働者の受け入れのために導入された特定技能制度で、岐阜県各務原市の建設会社で働く中国籍の翁飛さん(35)が将来、永住権申請も可能となる「特定技能2号」の資格を建設分野で取得したことが14日、支援団体などへの取材で分かった。団体や国土交通省によると、2号認定は全国初。
特定技能は2019年4月施行の改正入管難民法で設けられた外国人の新たな在留資格で、農業や外食業など14分野が対象。このうち「建設」と「造船・舶用工業」は在留期間が通算5年の1号と、熟練した技能を持つ場合に与えられる2号がある。2号は事実上、在留期間に上限がなく家族を呼び寄せられる。
翁さんは10年に技能実習生として来日、現在の建設会社で働き、20年に特定技能1号の認定を受けた。その後、技能検定1級を取ったことや現場の責任者を務めたことが認められた。
支援団体エコ・プロジェクト協同組合(岐阜市)の沢村美喜副理事長は取材に「会社が、外国人の働きやすい環境づくりに励んだ成果でもある。建設業界は人材不足を解決するためにも、外国人の処遇向上に取り組んでほしい」と話した。〔共同〕
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