最高裁裁判官の国民審査が告示 対象は11人
最高裁裁判官の国民審査が19日、衆院選公示と同時に告示された。対象は2017年10月の前回衆院選後に任命され、在職する11人で、告示順に深山卓也、岡正晶、宇賀克也、堺徹、林道晴、岡村和美、三浦守、草野耕一、渡辺恵理子、安浪亮介、長嶺安政の各氏。
国民審査は、任命された最高裁裁判官が職責にふさわしいかどうかを有権者が投票で審査する制度。任命後に初めて迎える衆院選時で審査を受け、その後に10年が過ぎた衆院選時にも対象となる。衆院選と同じ20日から期日前投票が始まり、31日に投票が実施される。
有効投票のうち「×」が過半数の裁判官は罷免される。何も記入しなければ信任とみなされる。「×」以外の記入は全て無効となる。
初めて審査が行われた1949年以降、過去24回の審査で罷免された裁判官はない。18年1月に就任した宮崎裕子氏は今年7月、審査を受ける機会がないまま定年退官した。