31音、スマホで共感の輪 短文文化の若者「いいね」
トキコエテ③
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家族が寝静まったキッチン。高校2年の酒井宏太郎さん(17)はスマートフォンを手に思いを巡らす。ふと冷蔵庫の横に押し込まれた紙袋の束が目に留まった。友達とLINEで推敲(すいこう)を重ね、一首を仕上げる。
モータルな隙間デパートの紙袋だけ詰め込んで隠そうとする
家の中の「致命的(モータル)な」空間を、人間の「欠点」の隠喩として詠んだ。
筑波大付属高校の酒井さんが同級生と結成したチームは2022年8...

昭和期に人気を集め、その後下火になったと思われていたものが、時を超えて若者たちの注目を再び集めています。単なる「ノスタルジー」では片付けられない、令和に見いだされた新たな価値があるのでは――。取材班が探りました。